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腹式呼吸
「歯医者さんで呼吸の話?」と少し意外に思われるかもしれませんが、実は「腹式呼吸」はお口のトラブルを防ぐ最強のセルフケアの一つです。
歯科医師の視点から、腹式呼吸がもたらすメリットをわかりやすくまとめました。
1. 「お口の乾燥」を防いで虫歯・口臭を予防
腹式呼吸を意識すると、自然と鼻呼吸が習慣になります。
口呼吸のデメリット: お口の中が乾き、唾液の「自浄作用」や「殺菌作用」が低下します。その結果、虫歯や歯周病のリスクが跳ね上がり、口臭の原因にもなります。
腹式(鼻)呼吸のメリット: お口の潤いが保たれるため、唾液がしっかり働き、清潔な環境を維持しやすくなります。
2. 歯ぎしり・食いしばりの緩和
肩や胸で息をする「胸式呼吸」は、知らず知らずのうちに首や肩の筋肉を緊張させます。
筋肉の連動: 首周りの緊張は、あごの筋肉(咀嚼筋)の緊張に直結します。これが「歯ぎしり」や「食いしばり」を悪化させる一因です。
リラックス効果: 腹式呼吸は副交感神経を優位にし、全身の力を抜いてくれます。あご周りの筋肉が緩むことで、顎関節症の予防や歯の摩耗を防ぐことにつながります。
3. 歯並びや顔立ちへの影響
特に成長期のお子様だけでなく大人にとっても、正しい呼吸は重要です。
舌の位置が定まる: 腹式呼吸で口を閉じていると、舌は正しい位置(上あごのスポット)に収まります。
メリット: 舌が正しい位置にあると、歯列の内側からのバランスが整い、歯並びの乱れを防ぐサポートになります。
アライナー矯正治療
アライナー矯正
矯正治療にはアライナー矯正と言うマウスピースを口腔内に装着して歯並びを治す方法があります。現在主
流のエッジワイズ法(歯にブラケットと言う装置を装着して歯を動かす方法) に比べて審美性に優れる為、矯
正治療を一度でも考えた事のある方は最適な方法だと思われるかも知れません。
エッジワイズ法は歯を歯体移動(歯の角度を変える事なく水平的に移動) 出来る為、アライナー矯正の傾斜移
動(歯根の中心から三分の一程度根尖側の位置を支点に歯冠を傾斜させて移動する) より幅広い症例が矯正の
適用になります。
矯正はスペース(空間) が無いと歯が動かないので歯を抜く又はIPR(歯の側面を削る方法) でスペースを作り
ます。アライナー矯正では歯を抜いた所に歯体移動して歯を動かすのは難しい為、主にIPRで作ったスペー
スに移動させます。歯のエナメル質の厚みの50%以上の歯の切削は虫歯のリスクがあるので推奨されませ
ん。下あごの糸切り歯の左右の近心の間で最大3ミリ、また上あごの糸切り歯の左右の近心の間では4ミリ
以上は削ると虫歯のリスクが増大します。
ですので、現在、高度に歯並びの悪い症例はアライナー矯正の適応外になります。
もっと技術が進むとかなり難しい症例もアライナー矯正の適用になるのではないかと思われます。
ただし症例を選べば目立たない透明なマウスピースを装着して歯並びが治る
画期的な方法です。
[アライナー矯正の利点]
シュミレーションで視覚的に矯正の過程を確認出来る。
透明な素材なので目だだない。
取り外してブラッシングが出来る為清掃性に優れている。
金属アレルギーの方でも使用出来る。
患者様の装着時間(1日20時間以上) に治療が影響される。
[アライナーの欠点]
歯を抜いた場合には歯の移動が難しい。
歯の形によっては力がかかりにくく移動しづらい。
アライナー矯正、ブラケット矯正それぞれに長所短所があり適応もありますので歯科医院にお尋ね下さい。
6月4日歯と口の健康週間
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口腔機能低下症
最近、「食べこぼしが増えた」「薬が飲み込みにくい」と感じることはありませんか?それは単なる加齢のせいではなく、『口腔機能低下症」というサインかもしれません。
口腔機能低下症とは、噛む力、飲み込む力、舌の動きなど、お口に関する機能が複合的に低下した状態を指します。放っておくと、柔らかいものばかり食べるようになって栄養が偏ったり、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)のリスクが高まったりと、全身の健康にまで影響を及ぼします。
こんな症状は要注意!
• 硬いものが食べにくくなった
• お茶や汁物でむせることがある
• 口の中の乾燥が気になる
• 滑舌が悪くなり、話しづらい
これらは早めに適切なトレーニングやケアを行うことで、機能の維持や回復が可能です。「まだ大丈夫」と過信せず、一度歯科医院で検査を受けてみませんか?
いつまでも美味しい食事と楽しい会話を続けるために。私たちと一緒に、一生モノのお口の健康を守っていきましょう!
ハイブリッドセラミックとは?
CAD/CAM(コンピュータ支援設計・製造)で使用されるハイブリッドセラミックは、歯科修復物に使われる比較的新しいカテゴリーの材料です。
1. ハイブリッドセラミックとは何か?
従来のオールセラミックは「硬すぎて割れやすい(脆性)」という弱点があり、一方でレジン(プラスチック)は「摩耗しやすく変色しやすい」という課題がありました。
ハイブリッドセラミックは、セラミックの微粒子(フィラー)をレジンの束(マトリックス)の中に高密度に詰め込むことで、以下の特徴を実現しています。
適度な弾性: セラミックよりも柔軟性があるため、噛み合わせの衝撃を吸収しやすく、対合歯(噛み合う相手の歯)を傷めにくい。
加工性の良さ: 非常に硬いセラミックに比べ、ミリングマシン(切削機)で短時間かつ精密に削り出すことができます。
2. どうやって作られるのか?(製造プロセス)
歯科医院や技工所にあるCAD/CAMマシンで削り出す前の「ブロック(材料の塊)」ができるまでには、高度な工業プロセスが介在しています。
工場での製造プロセス
1 高密度充填: 微細なセラミックフィラーをレジン液の中に均一、かつ限界まで高密度に混ぜ合わせます。
2 高温高圧重合(HTHP): 歯科医院で光を当てて固めるレジンとは異なり、工場で巨大な圧力と熱をかけて重合(硬化)させます。
これにより、内部に気泡が入るのを防ぎ、分子同士が非常に強固に結びつきます。
3 ブロック成形: 完全に硬化した材料を、CAD/CAMマシンのホルダーに装着できる規格サイズ(ブロック状)に切り出します。
臨床での加工プロセス
1 スキャン & 設計: 口腔内スキャナーや模型から得たデータをもとに、コンピュータ上で被せ物の形状を設計します。
2 ミリング(切削): 設計データをミリングマシンに送り、ハイブリッドセラミックブロックをドリルで削り出します。
3 仕上げ: 削り出された修復物を研磨し、ツヤを出します。セラミックのように焼成(焼き入れ)をする必要がないため、短時間で完成するのが大きなメリットです
口臭が気になります
家族に口臭を指摘されました。自分では歯は良く磨いているつもりです。どうすれば良いのでしょうか?
まずは歯科医院を受診してみて下さい。口臭について歯科医に相談して下さい。プロの目で磨けていない歯の部分を指摘してもらえますのでブラッシング指導を受けて下さい。歯は磨いているつもりと本当に磨けているのは違います。
歯ブラシだけでは歯の50パーセントしか磨けないので残りの部分は歯間ブラシ又はデンタルフロスを使用します。使用方法や使用する歯間ブラシのサイズやデンタルフロスの種類などは個人で違いますので自己判断ではなく歯科医の指導に従って下さい。(サイズのあっていない歯間ブラシを使うと歯と歯の隙間が広くなり食片が入り易くなります。)
又、虫歯がある場合は治療をしましょう。虫歯の穴に食べかすが入って臭いの原因になります。昔、治療をして銀歯が入っていても傍から虫歯になっている場合もあります。この場合は痛みが無い為、虫歯という自覚が無い場合もあります。
入れ歯を使っている方は必ず入れ歯専用の洗浄剤を使用して清掃をしましょう。洗浄剤についても歯科医に相談して下さい。適切な物を紹介してもらえます。
なお口臭予防に効果のある方法として舌の表面の汚れを落として下さい。夜、寝ている間にいびきをかかれる方は舌の表面が白くなっています。口を開いており唾液が出ていないので舌の表面に汚れが溜まって、これが口臭の原因になっています。柔らかい歯ブラシか舌磨き専用の器具で軽く舌の表面の汚れをこすりましょう。唾液は口の汚れを洗い流す働きをしていますので口腔内が乾燥してらっしゃる方も口臭がする場合もあります。
口腔内乾燥症で口臭がある方には漢方薬、唾液補助スプレーの処方も出来ますのでお気軽にに歯科医院にご相談下さい。
なお、口腔内に原因が無い場合は全身疾患から口臭がする場合もございますので注意が必要です。


